今回は隠岐の島の北西の集落「久見(くみ)」にたたずむ「伊勢命神社(いせみことじんじゃ)」を紹介します。
小さな島々の集まりである隠岐諸島には100社を超える神社があり、数多くの神様が住んでいらっしゃいます。
古事記の“国生み神話”の中で、イザナギとイザナミが三番目に生んだ島が「隠伎之三子島(オキノミツゴノシマ)」、現在の隠岐諸島とのこと。
神話にも登場する島々なので、たくさんの神様がいらっしゃるのかもしれませんね。
ちなみに一番目に生んだ島が淡路島、二番目が四国らしいです。
数多くの神社の中でも“名神大社”と呼ばれ、強い力を持つ神様を祀る神社の一つが「伊勢命神社」です。
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霊験が著しい神様を祀る「伊勢命神社」
先にも少し触れましたが、“名神”は神々の中で特に古来より霊験が著しいとされる神様に対する称号で、その神様を祀る神社には“名神大社”の格が与えらます。
この名神大社が隠岐諸島にはなんと4社もあります。
これがどれぐらい凄いかと言うと、島根県にある名神大社は6社だけ(3分の2が隠岐諸島)。
さらになんと隠岐諸島以外の2社は、日本でも有数の社である「出雲大社」と松江市に座す「熊野大社」です。
出雲大社と並べられる神社が4つも存在している隠岐は物凄いパワースポットなのではないでしょうか?
隠岐諸島に座す名神大社は、「由良比女神社」「宇受賀命神社」「水若酢神社」、そして「伊勢命神社」です。
小さな集落である久見集落にひっそりとたたずんでいます。
この神社では毎年7月に開催される例祭において、隠岐で最も古い神楽「久見神楽」が境内の神楽殿で夜を徹して行われるそうです。
畳二枚ほどの広さで舞う古い様式を残しているとのこと。
夜を徹して舞われる神楽と言われると、漫画「鬼滅の刃」のヒノカミ神楽が思い浮かびますね。
手厳しい・・・
また、久見集落は実は西日本で最大級の黒曜石の産地でもあります。
付近の久見海岸では黒曜石を見つけることができるそうなので、是非チャレンジしてみてください。
加えて、以前に紹介した「隠岐ユネスコ世界ジオパーク」が隠岐諸島の「神社マップ」を作成しています。
是非こちらのサイトに掲載されたマップを片手に神社巡りをすると楽しいですよ!
隠岐ユネスコ世界ジオパークに行けば、紙に印刷したマップをもらえると思います。
水木しげる氏のルーツは隠岐?
水木しげる氏のご出身は境港市であることは有名です。
彼の本名である「武良 茂(むら しげる)」。
この“武良”は、隠岐の島町にある武良郷(現在の中村地区)にゆかりがあると考えられることから、水木氏のルーツと言われているそうです。
実際に、彼は幾度と隠岐に足を運んだようです。
このような所縁があるため、隠岐諸島にも水木氏の妖怪たちの像が置かれているのですね。
伊勢命神社に行く途中でこんな看板を見つけました。
また、同じ場所には「アマビエ」の像も置いてあります。
コロナがこのまま収束してくれれば良いのですが・・・
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