今回紹介するのは毎年8月6日、7日に開催される「山口七夕ちょうちんまつり」を紹介します。
このお祭りは600年も前の室町時代から始まったとのこと。
当時の守護大名である大内盛見がお盆の夜に先祖の冥福を祈るため、笹竹の高灯篭に火を灯したのが始まりらしいです。
そういえば「七夕」はお盆と関係のある行事だったと聞いたことがあります。
旧暦ではお盆が7月15日前後であったことから、7月7日の七夕はお盆に入る前の前盆行事としての意味合いがかつては強かった。
しかし、新暦を使うようになり、お盆を8月15日前後に行う地域が多くなったこと。
また、七夕も旧暦7月7日の行う地域、新暦の7月7日に行う地域、月遅れの8月7日に行う地域に分かれ、特に新暦に開催する地域ではお盆との関連が薄れてしまいました。
山口市は月遅れの8月7日に七夕を行う地域なので、このちょうちんまつりも“七夕”と名前に付いているのだと思います。
思い返してみると、有名な七夕まつりである「仙台七夕まつり」も8月の開催でしたね。
前振りが長くなりましたが、そんな山口七夕ちょうちんまつりに昨年参加してきたので紹介します。
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山口駅に到着
まずは山口駅に到着したところから。
山口市は新幹線が通っていますが、山口駅には停車しません。
在来線に25分程度乗ったところに新山口駅があり、こちらに新幹線が停まります。
この新山口駅は2005年に市町村合併が行われるまでは旧・小郡町(おごおりちょう)に位置する小郡駅という名前でした。
となると、山口県には新幹線はあるのに、県庁所在地である山口市には新幹線の駅がなかったのですね。
調べてみたら、今でも群馬県前橋市、岐阜県岐阜市、滋賀県大津市が、新幹線が通っているのに停車しない県庁所在地になるそうです。
そんな理由で、新山口駅から在来線を利用して到着した山口駅。
外観はこんな感じ。
県庁所在地の駅としては、かなり小ぶりかな・・・
駅の前には大きな「大内人形」。
大内氏の名前は先ほども出てきましたが、室町時代の守護大名の名前です。
この大内人形は、大内氏中興の祖・大内弘世とお姫様との心温まるお話から生まれたといわれており、大内塗の技法を用いて作られた伝統工芸品になります。
写真の大内人形は巨大ですが、もちろん手のひらサイズのお人形も売っています。
かわいいフォルムとお顔のお人形を、山口の思い出に購入されてはいかがでしょうか?
明るいうちの会場探索
明るいうちに山口市に到着したので、昼間の会場の様子を見に行きます。
すでに提灯が用意されていました。
火は灯されていませんが、既に壮観ですね。
そして、時間が経ち、日が傾いていました。
提灯に火が灯されます。
このお祭りでは提灯一つ一つに本物の火が灯されます。
写真の提灯が若干焦げていますが、他のところでも時々提灯が炎上していました・・・
それでも本物の火にこだわっているのは凄いなあ、と思います。
そうだね。
是非とも今後も本物の火を使い続けてほしいです。
ちなみに駅前の目貫通りは通行止めになり、こんな風に売店が立ち並びます。
じゅるり・・・
日が暮れ、幻想の夜
だんだんと日が暮れてきて、提灯の灯りが存在感を増してきました。
また、メイン会場ではトークショーが行われています。
今回は山口県出身のお笑いタレント「波田陽区」さんが登壇されていました。
商店街以外にもこんな風に提灯が道を照らしています。
そして、夜の帳がおりて
幾千万の提灯が幻想的な光景を創り出します。
真っ直ぐな商店街の奥まで並べられている数えきれない提灯がとても美しい。
ここにしかない光景がありました。
山口市は訪れることがなかなか難しいところですが、このお祭りに参加できて本当に幸せでした。
毎年8月6日、7日と開催日が固定されているのも参加を難しくさせますが、とてもおすすめのお祭りです!
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