今回は高知県中土佐町にある「久礼大正町市場」を紹介します。
知り合いから「今までで一番美味しいカツオだった」と聞いたので行ってみたところ、確かにとっても美味しい。
高知旅行の際に是非とも立ち寄ってほしいところ。JR土讃線の土佐久礼駅のすぐ近くなので公共機関でも行くことができます。
でも、せっかくの高知。色々なところに行くでしょうから、自動車の方が便利だと思います。そんな「久礼大正町市場」を紹介しますね。
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久礼大正町市場
こちらが「久礼大正町市場」の入り口。
魚屋や食堂、惣菜屋などが立ち並んでいます。
中土佐町久礼は漁業が盛んな町で、400年以上前からカツオの一本釣り漁が行われてきました。
そして、明治時代の中ごろに漁師のおかみさんたちが釣れた魚と農家の野菜、その他のさまざまなものを物々交換する場所として、この市場は始まります。
入り口の横に名前の由来が説明されていました。
市場の場所はかつて「地蔵町通り」と呼ばれていました。
しかし、大正4年に大火事があって、あたり一帯が燃えてなくなってしまいました。
その時に、大正天皇が町民へ復興費として当時のお金で350円を寄付してくださったそうです。
(大正時代の1円は今の1,080円~4,000円程度の価値とのことで、350円は今だと38万円~140万円ぐらい。
当時のお金の価値との比較は、企業物価指数や給与水準など何を対象に比べるかによって変化するため、幅が出てしまいます。)
これに感激した町の人たちが、町の名前を「大正町」に、市場の名前を「大正町市場」と改めて、今に至っています。
こちらが市場の中。
まずは上の垂れ幕に描かれているのは「土佐の一本釣り」という昔の漫画(1975年~1986年)。
ここ中土佐町久礼が舞台の漫画で、映画にもなったそうです。
Wikipediaの情報によると、2014年にも「土佐の一本釣り~久礼発、17歳の旅立ち~」と題した映画が製作されていました。
知らなかった・・・
この市場から少し歩いたところに、太平洋が広がっています。
この太平洋から水揚げされた魚介類は鮮度が抜群。
だからこそ魚屋さんたちの目利きが試されます。
そして、この市場の名物は何と言っても「露店のおかみさん」。
おかみさんたちが、家族が釣った魚をお刺身や干物、お総菜などにして、道端で売っています。
ただし、その日の出漁状況や釣果によって、商品の種類も量も左右されるため、訪れてみないとわからない。
これが100年以上も変わらないこの市場の姿とのこと。
山本鮮魚店
そんなわけでカツオを食べに行きます。
こちらの「山本鮮魚店」でいただきました。
こちらがお店のメニュー。
お刺身の単品と、ごはんなどを一緒に注文する感じです。
私たちは、
- かつおの藁焼きタタキ(タレ)
- かつおの藁焼きタタキ(塩)
- 生かつお
- ごはんセット
を注文しました。
カツオのタタキはもちろん美味しいですが、この生ガツオも臭みがなく大変に美味。
冷凍されていない新鮮なカツオが水揚げされる土佐久礼だからこそ食べられる逸品です。
中土佐町久礼を訪れた際には、是非ご賞味あれ。
高知のカツオの旬
ご参考までに、高知のカツオの旬について。
高知ではカツオの旬が一年に2回あります。
3~5月の春の時期のカツオを「初鰹」または「上がり鰹」と、
9月~11月の秋の時期のカツオを「戻り鰹」または「下り鰹」と言い、
それぞれ味が異なります。
「初鰹」は脂が少なく、さっぱりしていて、タタキでいただくのに適しています。
一方、「戻り鰹」は多くのエサを食べて帰ってきたので、脂がのって柔らかな味わい。
生の刺身がおすすめです。
私はさっぱりの方が好みなので「初鰹」の方が美味しく感じますが、皆さんはいかがでしょう?
最後に話は逸れますが、高知の海岸沿いを走っていると、こんな建物にたくさん出くわします。
東日本大震災の大津波を受けて建設されたものです。 海の近くで暮らすことは、カツオのようにたくさんの幸をもたらしてくれますが、万が一の準備も必要なのですね。
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